中古の大型バスを購入するメリット・デメリットを徹底解説

中古の大型バスを購入するメリット・デメリットを徹底解説

「大型バスを購入したいけれど、値段が高くてなかなか手が出せない」と悩んでいる方は、中古大型バスの購入を検討してみましょう。
中古大型バスには価格面の他にもメリットがあり、ニーズに合致する可能性があります。

一方で、中古大型バスならではのデメリットもあるため、購入の際は下調べを念入りに行うことが大切です。

今回は中古大型バスの価格相場や、購入するメリット・デメリット、購入時の注意点について解説します。

中古大型バスの価格相場

中古大型バスの価格帯は幅広く、安いものなら200万円台、高いものになると2,800万円以上になることもあります。

年式が新しいバスや、さまざまな設備が付いているバスは高価なケースが多いですが、年式が古いバスや設備がシンプルなバスは比較的安い価格で購入することが可能です。

もちろん、実際の中古大型バスの価格は車両の状態やメーカー、車種などによって異なります。
具体的な価格を知りたい場合は、中古大型バスを取り扱っている業者に直接問い合わせてみましょう。

中古の大型バスを購入するメリット

中古の大型バスを購入するメリットは大きく分けて4つあります。

費用を抑えられる

中古の大型バスを購入する最大のメリットは、費用を大幅に抑えられるところです。
新車で大型バスを購入する際の価格相場は、安くて3,000万円~4,000万円以上といわれています。
車両によっては1億円を超えるものもありますが、中古の大型バスなら1/10~1/2程度の価格で手に入れることができます。

また、新車の大型バスでは割引交渉するのは難しいですが、中古大型バスの場合、程度によっては業者と価格について相談できるのも大きな利点です。

「新車の大型バスを購入するには資金が足りない」という方にとって、中古大型バスは負担をかけずに大型バスを入手できる有効な手段となるでしょう。

種類が豊富にある

中古の大型バスは、1~2年前の型式から十数年前のモデルチェンジ前の型式まで、多種多様な車両がラインナップされています。

新車のバスに比べると種類が豊富なので選択肢が多く、バスのサイズや状態、設備などを比較し、自分のニーズに合ったものを選ぶことができます。

納車までの期間が短い

新車の大型バスの場合、設備のオプションなども踏まえて発注してから生産に取りかかるため、注文から実際の納車までにかなりの期間を要します。

実際の納期は発注したバスの仕様やメーカー、車種などによって異なりますが、新車の大型バスの場合、納車までに2年かかることも珍しくありません。

その点、中古車は既に現物が存在するため、一から生産する手間がかかりません。
もちろん、一通りの点検整備や手続きなどを行うので多少の日数はかかりますが、新車の大型バスよりは短い期間で納車してもらえます。

必要になったとき、比較的待たされずにバスを手に入れられるのも中古大型バスならではのメリットです。

あらかじめ装備が充実している車両が多い

大型バスは発注時にいろいろなオプションの付加が可能です。
ただ、新車の場合、オプションを付けたぶんだけ値段がかさむため、予算が足りない場合は設備を妥協せざるを得ないこともあります。

その点、中古大型バスは新車よりもリーズナブルな価格でありながら、もとから充実した装備が搭載されている車両も多くあります。

自分であれこれオプションを付けなくても、最初から充実した装備を搭載したバスをお手頃価格で手に入れられるのが嬉しいポイントです。

中古の大型バスを購入するデメリット

中古の大型バスにはメリットが多くある反面、いくつか注意しなければならない点があります。
メリットとデメリットの両方をよく理解してから中古大型バスの購入を検討しましょう。

車両のコンディションがまちまち

新車大型バスの場合、車両はまっさらの状態なので、同じ車種ならどれを選んでもコンディションは均等です。

一方、中古大型バスの場合は同メーカーの同車種でも、走行距離や走行した場所、メンテナンス状況、事故の有無などによってコンディションに大きな差があります。

特に気を付けたいのは足回りやエンジン周りなど、外観を見ただけではわからない部分の劣化です。見た目はきれいでも内部が劣化していた場合、車両としての寿命は短く、購入してすぐに不具合や故障などが起こる可能性もあります。

中古大型バスを購入する際は入念に下調べを行い、車両の状態をよく確認してから検討しなければならないのがネックです。

オプション・仕様を簡単に変更できない

新車大型バスの場合、一から生産するのでメーカーオプションやディーラーオプションなどを自由に搭載することができます。

一方、中古大型バスは既に現物が存在するため、製造工程で取り付けるオプションを後付けすることはできません。

欲しい装備があった場合、後付け可能なものを取り付けることは可能ですが、ディーラーオプションという形で組み込むことができない点に注意が必要です。

販売価格が変動することがある

新車大型バスは基本的に定価で販売されますが、中古大型バスは在庫数や市場ニーズなどによって販売価格が変動することがあります。
特に市場ニーズが高く、かつ希少な車種は価格が高くなりやすいため、コストを抑えたい方は要注意です。

中古大型バスの購入で後悔しないためのポイント

バスのエンジン

中古大型バスの購入時に後悔しないためのポイントを4つご紹介します。

足回りをチェック

中古大型バスの足回りは劣化が進みやすい場所なので、状態をしっかり確認しておきましょう。
足回りをチェックする際は、タイヤとフェンダーの隙間、または車体と地面の間から覗き込むと状態を確認しやすくなります。

エンジンやラジエーターをチェック

バスの車体下部のパネルを跳ね上げると、エンジンやラジエーターなどを確認することができます。
エンジンやラジエーターはバスを動かすための重要なパーツなので、劣化が進んでいないか、腐食などが見られないか、よくチェックしておきましょう。

エアコンの調子をチェック

エアコンは車内の快適度を大きく左右する要素です。
エアコンが故障していたり、エアコンの効きが弱かったりすると乗り心地が格段に悪くなってしまうので、実際にバスのエンジンをかけてエアコンの調子を確かめておきましょう。

以前のオーナーの利用状況をチェック

以前のオーナーが当該バスをどのように利用していたかも重要なチェックポイントの一つです。
特に重要なのはバスが走っていた場所で、例えば温泉付近を通っていた観光バスの場合、硫黄の影響でバスが傷んでしまっている可能性があります。

同様に、降雪エリアを走行していたバスは融雪剤の影響を受けやすく、足回りの劣化が進んでいることがあります。
劣化や腐食が進んでいると多額の修理費用が発生するおそれがあるので、前オーナーのバスの利用状況は必ず確認しましょう。

中古の大型バスはコスト節約や納期短縮などメリットがたくさん

中古大型バスは、新車大型バスに比べてコストが安い、納期が短い、選べる車種の選択肢が多いなど、さまざまなメリットがあります。

一方で、同じ車種でもコンディションに差があったり、オプションを後付けしづらいといったデメリットもあるので、中古大型バスを購入する際は入念に下調べを行い、ニーズや目的に合った車両を選ぶようにしましょう。

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