バスを買うならバリアフリー対策をチェック!4つの対策を紹介

バスを買うならバリアフリー対策をチェック!4つの対策を紹介

最近ではバスのバリアフリー化に積極的に取り組む企業が増えています。これから中古バスを購入しようとお考えなら、誰もが乗り降りしやすいバリアフリーが叶うバスを選ぶのがおすすめです。

そこで今回は、バスのバリアフリー対策について詳しく解説します。また、バスのバリアフリーに関する具体的な事例も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

バスにおける4つのバリアフリー対策

ノンステップバス

バリアフリーとは、多様な人が社会に参加する際の障壁をなくすことをいいます。バス製造やバス運行においても、フラットなバスを導入するなどの方法でバリアフリー対策が講じられています。

まずは、バスにおけるバリアフリー対策について詳しくチェックしましょう。

ノンステップバス

ノンステップバスとは、乗降口の段差を解消したバスのことです。乗降口の足元がフラットなので、高齢者やお子様でも快適に乗り降り可能です。ノンステップバスの中でも、乗降時に車体が乗降口側に傾斜するものをニーリングタイプといいます。ニーリングタイプのノンステップバスは、バスのバリアフリー対策に積極的な自治体や企業で多く導入されています。

リフト付きバス、スロープ板付きバス

乗降口にリフトやスロープ板を作り付けたタイプのバリアフリーバスもあります。バスの乗降口の幅が90cm以上と広めに取ってあるのが、リフト付きバスやスロープ板付きバスの特徴です。乗り降りの際にリフトやスロープを伸ばせば、車椅子の人でも安心してバスを利用できます。

フルフラットバス

フルフラットバスとは、バス車内の段差を解消したフラットタイプの車両です。一般的なバスはエンジンなどの位置関係の都合上、車内後方に段差が付いています。しかし、段差があると高齢者や車椅子の人、ベビーカーを使っている人などが後方に移動できなくなってしまいます。また、乗客が段差の手前に止まってしまい、車内が混雑してしまうこともあるでしょう。段差を解消したフルフラットバスを導入すれば、誰もが快適にバスを利用することが可能となります。フルフラットバスは、日本では東京都交通局で初めて導入され、現在では全国的に台数が増えつつあります。

車椅子スペース付きのバス

バス車内に車椅子スペースを確保しているバスも増えてきました。車椅子の人が車内で快適に過ごすためには、一般的に幅75cm以上、長さ130cm以上というスペースが必要となります。また、走行中の揺れで車椅子が動いたり転んだりするのを防ぐために、車椅子を固定するためのベルトを設置しておくことも大切なポイントです。あえて座席を作らずに車椅子スペースを確保しているバスのほか、必要に応じて座席を折りたためる仕組みになっているバスもあります。

バスのバリアフリー化を推進するための取り組み

AED

すべての人が利用しやすいバス環境を作るためには、バス自体のバリアフリー化以外にも多くの対策が必要です。ここからは、バスのバリアフリーに関する取り組みをチェックしていきましょう。

AEDの設置

路線バスや貸切バスにAEDを搭載することもバリアフリー対策の一環です。
AED設置バスでは、バスの運転者がAED講習を受けているので、いざというときにはすぐに対処が可能です。AEDがすぐ使える状態になっていれば、誰もが安心して外出や旅行の時間を楽しめます。

筆談具の設置

バスの乗客と乗務員がコミュニケーションを取る機会は少なくありません。
しかし、耳が聞こえない人や言葉が不自由な人にとって、言葉でコミュニケーションを取ることは難しいでしょう。こういった場合に備え、多くのバスでは筆談具を用意しています。筆談具を準備しておけば、ハンディのあるお客様の乗車ハードルを大きく下げることが可能となります。

バス停の整備

障がいがある人がバスを利用しやすいよう、バス停の設備にも多くの工夫が講じられています。例えば、バス停留所の乗車位置に点字ブロックを設置すれば、視覚障がいを抱える人でも乗り降りの場所を把握できます。また、音声による案内をこまめに行うことや、大きな文字の停留所名表示器を導入することも効果的な対策です。

福祉バス

福祉バスとは、自力歩行が困難な人や障がいがある人のために運行するバスのことです。運行範囲内の福祉施設を回る福祉バスのほか、福祉団体の研修や活動のために走行する福祉バスもあります。自治体が福祉バスを導入すれば、障がいのある人や高齢者、乳幼児を連れている人などがバスを利用しやすくなります。

バスのバリアフリー化に関する事例

最近では、多くのバス会社や自治体がバスのバリアフリー化に積極的に取り組んでいます。ここからは、各所のバリアフリーへの取り組み事例を紹介していきます。

ノンステップバス購入費用補助の事例

千葉県松戸市では、ノンステップバス導入協議会を設立し、「地域公共交通バリア解消促進等事業(バリアフリー化設備等整備事業)」を積極的に進めています。その一環として進められているのが、市内バス路線へのノンステップバス導入です。
平成10年度、松戸市は千葉県内で初めてノンステップバスを導入しました。その後、市はバス会社にバリアフリーバス購入費用の一部補助を実施してきました。令和3年12月末時点では京成バスで100%、松戸市全体で90%近いバスがノンステップバスに買い替えられています。

低床バスをはじめとしたバリアフリー対策の事例

東京都交通局でも、バリアフリー化の先進事例としてノンステップバスを多く導入しています。バス停と乗降口に段差が生じにくい低床バスも次々と導入されており、車椅子の人でも、よりバスを利用しやすくなりました。また、視覚障がい者向けの音声案内、バス停への点字ブロック設置といったバリアフリー対策も進められています。

エレベーター付きバス開発の事例

バス会社大手の三菱ふそうトラックバス株式会社では、車内にエレベーターを導入した斬新なバリアフリーバスを開発しています。バリアフリーバスのエアロエースは、観光バスのトランクルーム部分に昇降スペースが導入されたバスです。車椅子の人を昇降スペースに案内し、あとはエレベーターのボタンを操作すれば、高所にあるバスの座席スペースに簡単に移動できます。エレベーター付きのエアロエースは、車椅子の人が安全かつ手軽に乗車できるバスとして注目を集めています。

バス停のバリアフリー化事例

岡山県岡山市ではノンステップバスの積極導入に加え、バス停の段差解消にも取り組んでいます。たとえ非低床車両を取り入れても、バス停に段差やスペースがあっては意味がありません。岡山市はバスの乗降部分に縁石を設置するなどの方法で道路を改良し、乗り降りの際の障がいを解消しました。この対策によって、高齢者や子どもでも快適にバスの乗り降りができるようになりました。

これから中古バスを導入するならバリアフリーに着目しよう

バスのバリアフリー対策として、ノンステップバスやフルフラットバスを導入するケースはかなり増えてきました。また、バス停の整備や点字ブロック設置といった対策を通してバリアフリー化を進める自治体やバス会社もあります。
中古バスを導入する際にも、ぜひバリアフリー対策に着目してみましょう。

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