バスの乗客席にコンセントは必要?設置メリットと注意点を解説
バスでの移動は長時間です。とくに夜行バスの場合、移動の間にスマホやパソコン、音楽プレーヤーなどの充電をしておきたいと考える方は多いです。
乗客席にコンセントがあるバスが増えてきていますが、コンセントを設置することでどんなメリットがあるのかを解説します。
バスの乗客席にコンセントを設置するかお悩みのバス会社の方はぜひチェックしてみてください。
コンセントのあるバスは増えている
低価格で移動できるバスは、近年さらに便利に進化しています。
席数が少なくゆったりできる、トイレがあって安心できる、完全個室、パーテーションがあるなど、従来の「バス移動は体が疲れる、プライバシーがない」といったデメリットを解消しています。
その中でも見逃せないのが乗客席のコンセントです。
乗客席にコンセントが設置されているバスは、夜行バス、長距離バスのみならず一般的な短距離のバスなど徐々にその数を増やしています。
スマホやカメラを充電できる、タブレットやパソコンで移動中に仕事ができる、ヘアアイロンで移動中に身だしなみを整えられるなど、バスにコンセントがあればできることの幅が広がります。
IT化が急速に進む現代において、バスのコンセント設置はしっかり考えるべき項目です。
長距離の移動手段としてバスを選択する際も、乗客席にコンセントがあるかどうかでバスを決めるユーザーも多いです。
反対に言えば乗客席にコンセントを設置しなければ、今後他のバス会社にユーザーを取られてしまう可能性が高いです。
バスの乗客席にコンセントを設置するメリット3つ
バスの乗客席にコンセントを設置するメリットを紹介します。
乗客によりくつろいでもらうために、バスでの移動を楽しんでもらうために、乗客席のコンセント設置を検討しましょう。
利用客の増加
バスの乗客席にコンセントを設置することで、まず利用客の増加を見込めます。
長距離バスの予約サイトではバスの条件を検索できる項目がありますが、「コンセント付き」かどうかを選べるサイトがほとんどです。
長距離の移動となると充電は必須です。コンセントを乗客席に設置していれば、この項目にチェックを入れてバスを探す方に選んでもらいやすくなります。
短距離の移動用のバスであっても、「あのバスなら充電ができる」ということを周知できれば学生、社会人など年齢を問わず利用してもらいやすいです。
バスの乗客を増やしたい場合、コンセントの設置は欠かせません。
Wi-Fiと併用可能
コンセントの設置だけでなくWi-Fiも利用可能にすれば、より快適にバスでの移動時間を過ごせます。
スマホやタブレットでネットサーフィン、ゲーム、動画鑑賞など、Wi-Fiがあればできることの幅が一気に広がります。
仕事の移動や出張のためにバスを利用している方なら、Wi-Fiは必須と考える方も多いでしょう。
バスの予約サイトでは、「コンセント付き」と同じく「Wi-Fi利用可」かどうかを選ぶ項目もあります。
Wi-Fiを利用できるというだけで、コンセント付きの場合よりさらに選んでもらいやすくなります。
Wi-Fiは比較的すぐにバスに搭載できますので、乗客数アップを狙いたい方はぜひ導入を検討してください。
USBポートで海外客にも対応
バスの乗客席のコンセントはスタンダートですが、近年は従来のコンセントではなくUSBコンセントが人気です。
日本で使われているコンセントは海外では対応していない形です。
そのため、海外からの観光客はスマホなどを充電しようとしても利用できない可能性があります。
その点USBは世界共通の形なので、どんな人でも利用できます。
海外からの観光客を乗せることが多いバスの場合は、従来のコンセントではなくUSBコンセントを導入することもおすすめです。
バスの乗客席のコンセントを設置する位置
バスの乗客席にコンセントを設置したい場合、どの場所に設置すれば良いのかについて紹介します。
基本的に乗り降りの際に邪魔にならない場所、どんな方でも見つけやすい場所を選ぶようにしましょう。
肘掛部分
肘掛部分にコンセントを設置すると見つけやすく、利用してもらいやすいです。
乗客席と乗客席の間の肘掛部分に二口コンセントを取り付ければ一箇所で二人がコンセントを利用できます。
この場合他人同士が一箇所のコンセントを使うことになりますので、マナーを守って利用してもらうよう呼びかけが必要です。
肘掛の下部分
肘掛の下部分にコンセントを設置しているバスも多いです。
肘掛の下など低い位置にコンセントがあるとパソコンなどの重たいものを充電していても負担になりにくいです。
バスでの移動に慣れている方なら見つけやすいですが、普段あまり利用しない人には見つけにくい可能性もあります。
コンセントの位置をアナウンスするなどして利用してもらいましょう。
窓の下部分
窓の下、壁面にコンセントを設置しているタイプです。
新幹線などもこのような位置にコンセントがあることが多いため、見つけやすいでしょう。
窓際に座った人しか利用できないというデメリットがありますので、その場合は予約サイトなどで明記しておく必要があります。
肘掛の下よりも手元までの距離があります。短い充電器しか持っていない方のストレスとなる可能性も考慮しておきましょう。
コンセント付きバスで周知すべき注意点
コンセント付きバスを求めるユーザーは多いですが、バス会社とユーザーの間で認識に齟齬があるとトラブルの原因になってしまいます。
注意点は事前にお知らせしておきましょう。
すべての座席にコンセントがあるわけではない
全席にコンセントを設置しているバスは多いですが、すべてのバスがそうであるわけではありません。
未だに数席にしかコンセントがないバス、窓際にしかコンセントがないバスもたくさんあります。
「コンセント付き」に惹かれてそのバスを選択するユーザーも多いため、実際に乗ってから自分の座席ではコンセントが使えないとなるとクレームにつながります。
海外からの観光客は使えない可能性がある
日本で利用されているコンセントの形は海外とは違います。
海外のコンセントには対応していないこともきちんとアナウンスしておきましょう。
USBコンセントにすれば海外のユーザーでも利用しやすいですが、従来のコンセントの充電器しか持っていないユーザーがいることも考慮しなければなりません。
利用可能なアンペア数は決まっている
バスの乗客席のコンセントは、利用できるアンペア数が決まっています。
パソコンやヘアアイロンなどはアンペア数が高く、利用できない可能性もあります。
利用できないものは具体的に例を挙げ、コンセントの使用を控えてもらうようにしましょう。
バスの乗客席にコンセントは当たり前の時代!
バスの乗客席のコンセントについて解説しました。
スマホやデジタル製品の普及により、コンセント付きのバスの需要は高まっています。
今後ユーザーを増やしたいならコンセントの設置は欠かせない条件となるでしょう。
乗客席のコンセントのメリットや利用してもらう前に周知しておきたい注意点なども把握して、コンセントを導入しましょう。