実はバスにはいくつもの種類あり!それぞれの特徴の違いとは?
バスは、交通手段の1つとして有効な手段です。電車の路線が届いていなかったり、運転免許証を持っていなかったり、自動車を運転できる体ではなかったり、バスはこういったときに必ず役立ってくれます。それだけでなく、バスでの移動をメインとしたバスツアーも活躍の場の1つだといえるでしょう。今回は、さまざまな表情や活躍の場があるバスの用途や種類について解説します。
バスの代表的な3つの用途
バスには、日常的に交通手段として用いられるタイプや観光用として使用されるタイプなど、さまざまな用途で使用されます。まずは、用途別にバスを解説していきます。
1.高い利便性を誇りもっとも馴染みのある「路線バス」
路線バスは、一般道路をメインとして路線を設けて運行しているバスです。広く普及されており、日常的に使用される方も多く見られます。街中で見かけるバスのほとんどは路線バスであるため、もっとも身近なバスといえるでしょう。決められたルートをバス停で区切りながら走って行きます。前方と後方に1つずつ乗車口が設けられているのも特徴的です。
路線バスに乗車するためには、停留所で待機します。時刻表に記された時刻になるとバスが来るので乗車しましょう。運賃体系は、どの停留所で乗ったり降りたりしても料金が変わらない均一制、区間ごとに料金を定めることで料金が前後する対キロ区間制の2種類です。適正な運賃体系を事業者が見極め、国に認められることで決定します。
地域によって運賃は異なるため、場合によっては電車よりも高く感じることがあるかもしれません。しかし、停留所の数を踏まえると高い利便性が魅力の1つであることがわかります。総合的に見れば電車よりも小回りのきく乗り物だといえるでしょう。
ほかにも、高速道路での走行をメインとした高速バスも、路線バスの一種です。長距離の走行を目的として設定しているため、一般的な路線バスと比較すると使用される車体が大きく異なります。高速バスとして使用されるバスには、頻繁に乗り降りしないため、前方にしか乗車口がありません。
長距離の走行でも乗客が疲れづらいように作られたシート、車内トイレ、広い荷物室など、一般的な路線バスで見られない要素が盛りだくさんです。昨今では、シートにUSBポートが取り付けられているバスもあります。
2.快適な旅行や観光に欠かせない「観光バス」
学校や職場、町内会など、大人数で旅行に行く機会に役立ってくれるのが観光バスです。観光バスは、その名のとおり観光を目的として作られています。基本的には貸切バスであるため、間違って関係ないほかの乗客が乗ってくるといったことはありません。
旅行会社などが提案する観光ルートに沿って運行します。観光地までの移動はもちろんのこと、車窓から素敵な景色が楽しめるのも特徴の1つです。乗車口は前方に1つだけ用意されています。
冷暖房の完備はもちろんのこと、マイクおよびスピーカーといったオーディオ設備やトイレ、湯沸かし機、冷蔵庫など、旅の道のりをより快適にしてくれる工夫が数多く凝らさられています。
3.施設などの利用者をサポートしてくれる「送迎バス」
送迎バスは、主に施設などが用意しているものであり、利用者を迎えるために使用されるバスです。車体に施設名が大きくプリントされているため、見かければ直ぐに送迎バスだとわかるでしょう。
似たような用途のバスとして、シャトルバスが挙げられます。送迎バスと同様、施設などが主体として運営している場合が多いです。目的地まで効率的に利用者を運び届けるためのバスですが、送迎バスとは微妙に異なります。送迎バスの場合、あらかじめ決められた乗客しか利用できません。一方、シャトルバスは不特定多数の方が利用できます。
送迎バスが保育園や旅館、レストランといった施設への送迎を目的としているのに対し、シャトルバスは観光地や空港といった場所への運行を目的としている点も異なります。また、送迎バスはシャトルバスと異なり、道中に停留所が設けられていない場合が多いです。
バスの種類を3つの大きさに分類して解説
地域や目的によって、バスを利用する人数も異なります。利用人数が異なるのであれば、それに相応しい大きさのバスを使用したほうが効率的です。バスの大きさはさまざまで、大きく分けて3つに分類できます。
1.圧倒されるほどの大きさが自慢の大型バス
もっとも大きく、多くの利用者を乗せられるのが大型バスです。車両の全長が9m以上、あるいは50名以上の席数が作られているバスが大型バスだと定義されています。仕様によって乗客数に制限はありますが、おおよそ50〜60人近くの乗車が可能です。大型バスは大きさによってさらに4種類に分類できます。
- 大型一般車
- 大型ハイデッカー
- スーパーハイデッカー
- ダブルデッカー
なかでも最大なのが、二階建ての超大型バスであるダブルデッカーです。ダブルデッカーは、70人近くの人数が一度に乗車できるほど大きく作られています。
大型バスは車体が大きいため、さまざまな設備を搭載できます。より快適に利用できるよう多くの工夫がなされているため、長距離を走行する路線バスや観光バスなどで用いられます。
また、利用者が多い地域では路線バスに大型バスが使用されています。その乗客数はダブルデッカーよりも多く、80名以上です。
2.バランスよく作られた「中型バス」
大型バスのなかでもっとも小さい大型一般車よりさらに一回りコンパクトなのが、中型バスです。車両の全長が7〜9m、あるいは30〜40名近くの座席が作られているバスが中型バスだと定義されています。おおよそ27〜40名の乗車が可能です。中型バスには、以下の2種類があります。
- 中型一般車
- 中型ハイデッカー
中型だからといって、大型バスよりも設備が制限されているわけではありません。なかには大型バス顔負けの設備が備わっている中型バスもあります。
3.利便性が高く小回りがきく小型バス
バスのなかでもっとも小さく作られているのが、小型バスです。全長が7mよりも小さく、座席数が29名以下のバスが小型バスだと定義されています。小型バスは、さらに2種類に分類できます。
- 小型一般車
- 小型ハイデッカー
車体が小さい分小回りがきくため、送迎バスやシャトルバスとして活躍してくれます。しかし、大きさの関係上バスによってはトランクが設けられていない場合もあるため、利用する際は注意が必要です。
小型バスのなかでもさらに小さく、15〜20名の乗車を前提としているバスが小型一般車です。マイクロバスとも呼ばれます。ほかのバスと比べても抜群に安いため、冠婚葬祭など親戚間だけでの集まりにぴったりです。
用途や利用者の属性を踏まえたバスの選び方
バスの大きさによって乗車できる人数が異なりますので、選ぶ際は用途を踏まえたうえで検討することをおすすめします。長い距離を走行するのであれば、できるだけ設備の揃った大型バスや中型バスを選ぶべきでしょう。
バスの大きさによって乗車できる人数が異なりますので、選ぶ際は用途や利用人数を踏まえたうえで検討することが大切です。たとえば、送迎バスとして利用する場合、常に20人近くの利用者が短いスパンで乗車するのであれば、小回りのきく小型バスがおすすめでしょう。一方、常に利用者がいるわけではないものの、一度に40人近くの利用者が乗られるのであれば、中型バスを購入するべきです。
目的にあった最適な中古バスで利用者の心をつかもう!
バスに乗るといっても、5分程度の乗車の場合もあれば、半日以上乗らなければならないときもあります。そのため、用途に合った最適なバスを用意することは非常に重要です。目的に沿った最適なバスを運用させられれば、利用者の心をしっかりと掴めるでしょう。