幼稚園バスは買取可能?買取を依頼するときのポイントを解説
幼稚園バス(幼児専用車)が不要になったときや古くなってしまったときには、どのように処分したらよいのでしょうか。
幼稚園バスは幼稚園や保育園、認定こども園などに通うお子様の送迎に使われるバスのことです。幼稚園バスはボディや内部にキャラクターや動物などの絵柄が描かれているなど、通常の一般車両とは異なる特徴があります。そのため、「幼稚園バスは買取に対応していないのでは?」と考える方もいるかもしれません。
そこで今回は、幼稚園バスの買取について詳しく紹介します。
幼稚園バスは買取してもらえる?
結論から言うと、幼児送迎に特化したバスであっても、中古買取に出すことは可能です。
幼稚園バスの外側には、幼児バスであることを示す三角形もしくは四角形のバスステッカーが掲示されます。また、幼稚園バスはボディや内部にさまざまな絵が描かれているものも多いです。ボディに塗装されるものの例としては、園の名前や、子どもが好むキャラクターなどが挙げられます。これらの装飾は法律上も認められており、特に問題はありません。
また、幼稚園バスの座席のデザインも一般のバスとは大きく異なっています。体の小さい幼児が座りやすいよう、幼稚園バスの座席はかなり小さく作られています。また、急停車などのダメージを和らげるため座席の背もたれはかなり高くされており、クッションも厚めです。
なお幼稚園や保育園の規模によって、導入される園バスのサイズは異なります。小規模園であればワンボックスカーくらいのサイズの幼稚園バスでも園児の送迎を十分にまかなえます。一方で、30~40人というたくさんの園児を送迎できる、中大型の幼稚園バスを導入している園も少なくありません。
このように、幼稚園バスは一般的なバスと比べたときにさまざまな点が異なるため、買取が難しいのではと感じている方もいるのではないでしょうか。
経年劣化で傷んでいる幼稚園バスや過走行の幼稚園バスの場合であっても、まずは査定を受けてみましょう。廃車を覚悟していた幼稚園バスも、場合によっては買取可能かもしれません。
ただし、一般者のみを買い取っている業者を選んだ場合、バスの買取を断られてしまうかもしれません。幼稚園バスを手放すときには、バスや工業用車両、重機などさまざまな車両の買取を実施している業者を選んで相談しましょう。
幼稚園バスの買取パターンをご紹介
ここからは、幼稚園バス買取の3つのパターンについて、詳しくみていきましょう。
1. 幼稚園バスは通常のバスに改造できる
中古買取された幼稚園バスを、通常のマイクロバスに戻してから再販するケースは少なくありません。この場合はバスの塗装を塗り替え、内部の座席を大人向けのものに取り替えるなどの作業が行われます。
外装や内装の変更が必要となる分、買取価格が多少下がる可能性はあるでしょう。しかし、車両の状態がよければその分買取価格にも反映されるため、まずは査定を依頼してみることをおすすめします。
2. 中古バスを探している園は多い
新しく送迎サービスを実施するため、手頃な中古幼稚園バスを探している幼稚園や保育園もあります。最近では、保育園や幼稚園が認定こども園になるタイミングで園の方針が変わるケースもあるようです。
このような園にとって、中古の幼稚園バスは比較的導入しやすいと言えるでしょう。従って、中古の幼稚園バスにはある程度の需要があり、走行可能なバスであれば高額査定も期待できます。
3. 幼稚園バスが海外に渡るケースもある
品質の高い日本製のバスは海外での需要が高く、海外で買い手がつく可能性があります。
長期間使われ古くなった幼稚園バスは、日本国内ではなかなか買い手がつかないかもしれません。このような場合は、発展途上国などに売却する方法が考えられます。
幼稚園バスを買取してもらうときのポイント
幼稚園バスを売却するのなら、できるだけよい条件で買い取ってくれる業者を選びましょう。
ここからは、幼稚園バスの買取にあたってのポイントを紹介していきます。
1. 買取査定に出す前にお手入れをしておく
査定額アップを目指すのであれば、買取に出す前に幼稚園バスをお手入れしておきましょう。
幼稚園バスが古くなり汚れている場合でも、買取査定に出すことは可能です。しかし、状態の悪い幼稚園バスを査定に出すと、買取業者によい印象を与えられないかもしれません。バスの汚れや傷みが目立つ場合、「普段手入れがされておらず、車両の状態もよくないのでは」と思われてしまうことがあるためです。
外側を洗車し、内部に掃除機をかけたり拭き上げたりするだけでも、バスの印象は大きく変わります。また、車体に傷がある場合にはコンパウンドで磨くなどの工夫をしましょう。
ただし、車両のへこみを直したり再塗装をしたりすると、余計な費用がかかってしまいます。費用をかければ査定額に反映されるという訳ではないため、注意しましょう。
2. 海外に販路を持つ業者を探す
幼稚園バスの買取を依頼するときは、海外に販路のある業者を検討するのも一つの方法です。
古くなった幼稚園バスは、国内での再利用が難しい場合があります。しかし、日本のバスは海外での需要が高く、海外に販路を持つ業者であれば買取を依頼できるかもしれません。
幼稚園バスの劣化が激しい場合には、海外への売却が可能かどうかを業者に相談してみてもよいでしょう。
3. 査定のポイントを把握しておく
幼稚園バスの買取を依頼するにあたって、査定内容を把握しておくことも重要です。
バス買取では、車両の年式や走行距離、メーカー、エンジンの状態などを細かくチェックしていきます。また、メンテナンスの状況や装備の内容、付属部品の有無などを尋ねられることも多いものです。付属品や必要書類が不足している場合、査定額が下がってしまうおそれもあるので、あらゆるポイントを前もってチェックしておきましょう。
なお車両に事故修復歴や改造工作などがあるときにはマイナス査定の対象となることがあります。とはいえ、走行に支障がなければ影響はそれほど大きくないのが一般的です。
4. バス買取のノウハウを持つ専門業者を選ぶ
幼稚園バスに限らず、バスの買取を依頼するときは、バス買取に関する知識を十分に持つ業者を選びましょう。
一般的な中古車買取業者は、バス買取に関する十分なノウハウを持っていない可能性があります。このような業者を選ぶとバス売却を断られたり、中間業者が増えたりすることがあるため、注意しましょう。
またバスと一般車は構造が大きく異なるため、買取後の整備やメンテナンスの方法も変わってきます。一般車に特化した業者に売却した場合、整備やメンテナンスに余計な費用がかかるために査定額が下がってしまうかもしれません。
幼稚園バス買取に特化した業者を選ぼう
幼稚園バスは需要が低いと思われがちですが、十分な買取価格がつくケースもあります。使わなくなった幼稚園バスはそのまま廃車にするのではなく、まずは買取依頼を検討してみましょう。
信頼できる買取業者を選び、査定内容などについて気になることがあれば事前に相談することが大切です。十分に納得した上で、買取を依頼することをおすすめします。